間違っていいこと、悪いこと

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前回の記事に関連した内容ですが、スピーキングができるようになりたいと思ったら口からたくさん出すしかありません。日本人の多くは、学校英語のせいで「間違ってはいけない」という思いが強く、なかなか文章が口に出てきません。間違ってもいいのです。どんどん間違えましょう。でも、間違ってはいけないこともあります。

それは「語順」です。英語は、基本的に「てにをは」がなく、語順がその部分を担っています。ですから、語順が間違っていると、意味不明な英語になることが多々あります。

“私は昨日、あなたが言っていた映画を見たよ。”

という文章を英語で言ってみましょう。

このような語順になりませんでしたか?

“Yesterday, you talked about the movie I saw. (☓)

日本語をそのままの語順で英語にすると、このような文章が出てきてしまうことがあります。これでは、「You talked about the movie」が主語+動詞+目的語になってしまうので、「昨日あなたは私が見た映画のことを話しました」という意味になってしまいます。ここで重要なのは、「I saw the movie」を先に言ってしまわなければならないということです。言われればわかりますよね^^; でも咄嗟に日本語の語順で上記のようになってしまう人は少なくないと思います。

“I saw the movie you talked about yesterday.” (◯)

先にI saw the movie と言ってしまってから、それっていうのは、あなたが話していたんだけどね、とmovieの説明をくっつけていると考えましょう。
次の例です。

私が借りた車が壊れちゃった。

I rented a car broke. (☓)

これも、よく考えれば、「車」(主語)が「壊れた」(動詞)なのであって、「私が車を借りた」ということを言いたいのではないですよね。ですから

The car I rented broke. (◯)

としなくてはなりません。先にThe car を口から出してしまって、その後で(I rented)をかっこ書きで付け加えているイメージです。The carと先に言ってしまえば、聞き手は「車がどうかしたんだな」と理解します。しかしI rentedで始めてしまうと、私が何か借りたということを言いたいのだと理解されてしまいます。

頭の中の日本語を英語にするときに、日本語の語順のまま英語にするのではなく、必ず「誰が」「どうした」「何を」、もしくは「何が」「どうした」「何を」という文章のコアを考えるクセをつけましょう。前回の記事でも書いた通り、コアの内容がわかれば、70-80%の言いたいことは伝わります。

では、間違っても良いものとは何でしょう。aやtheの定冠詞、三単現のs、時制(できれば正しくしたいですが)これらは、間違っても文章の意味を伝えるのに影響はありません。最初のうちは、aやtheで迷うくらいなら言わなくても良いと思います。しかし、いつまでもできなくて良いというわけではありません。「主語」「動詞「目的語」がさっと出るようになったら、その次の段階できちんとして行けば良いのです。

練習問題

1.あなたが昨日の夜私に送ったメール(名詞)

2.あなたが昨日の夜私に送ってくれたメールが見つからないんだけど。

3.あなたが聴きたがっていたCD(名詞)

4.はいこれ、あなたが聴きたがっていたCDだよ。

5.私がお昼に食べたパスタ(名詞)

6.お昼に食べたパスタがすごく美味しかったよ。

7.最近買ったiPhone(名詞)

8.最近買ったiPhoneがもう壊れたよ。

9.彼が買ってくれたネックレス(名詞)

10.彼が買ってくれたネックレスを失くしちゃった。

1.the email you sent me last night

2.I can’t find the email you sent me last night.

3.the CD you wanted to listen to

4,Here’s the CD you wanted to listen to.

5.the pasta I had (ate) at lunch

6.The pasta I had at lunch was good.

7.the iPhone I recently bought

8.The iPhone I recently bought broke already.

9.the necklace my boyfriend bought me

10.I lost the necklace my boyfriend bought me.

 

まとめ

文章のコア 「主語」+「動詞」+「目的語」が何であるかを先に考えてから英語にしましょう。細かい文法は気にせず、最初は間違ってもいいので、 どんどん英語を口に出すようにしましょう。

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