なんだかいきなりなタイトルですね(笑) でも、これはある程度は本当なのです。中学・高校で受動態とはbe+過去分詞と教わったと思います。そしてテストなどで「この文を受動態に書きかえよ」のような問題があった事を思い出すのではないでしょうか。
結論から言いますと、スピーキング初心者のうちは無理に受動態を使うのは止めましょう。受動態の主語と動詞を入れ替えて能動態で話すのです。その方が英語らしい表現になる事が多いです。
例えば「この時計は父に貰った」と言う文章ですが、日本語では「時計」を主語にしてもおかしくはありませんが、英語にする際受動態で「This watch was given by my father」と言うのは文法的には間違っていないものの、英語としてはあまり一般的とは言えません。(口語でなく書き言葉では良く使われます) このような時は主語と動詞を入れ替えて「My father gave me this watch.」の方が分かりやすく英語的と言えます。
同じ様にThis book was written by Shakespeare. も、Shakespeare wrote this book. で良いのです。英語の一般動詞はそのほとんどが能動態です。この能動態の動詞のイメージをうまく掴むことがスピーキング上達の一歩となります。例えばsurpriseは驚くではなく、驚かすという意味です。ですので誰かにわっと驚かされた時、「びっくりした」はYou surprised me.と言う事ができます。
「上司にこのミーティングに出る様に言われた」も、受動態を使わずとも My boss told me to attend this meeting. と言えば良いですね。慣れないうちはbe動詞プラス過去分詞だから・・・などと考えてしまって英語か口から出なくなったりしますので、それよりは能動態を使ってすぐに言えた方が良いと言う事です。
それでは少し練習してみましょう。
1.その赤ちゃんは(両親によって)Bettyと名付けられた。
→両親はその赤ちゃんをBettyと名付けた。
2.私は(その店員によって)30分も待たされた。
→その店員は私を30分も待たせた。
3.私は彼にネックレスを買ってもらった。
→彼は私にネックレスを買った。
4.私は高校生の時、友達にRitcheと呼ばれていた。
→高校生の時、友達は私をRitchieと呼んだ。
5.携帯を息子に壊されてしまった。
→息子が(私の)携帯を壊した。
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解答
1. The parents named the baby Betty.
2. The store clerk kept me waiting for 30 minutes.
3. He bought me a necklace.
4. My friends called me Ritchie when I was in highschool.
5. My son broke my cell phone.
まとめ
学校で習ったような、能動態から受動態に全部書き換えるような練習はナンセンスです。なぜなら文法的には正しくとも英語的に自然でなくなることが多いからです。受動態を使うべきかわからない場合は能動態で言うようにしましょう。スピーキングに慣れるに連れて徐々に受動態も使える様にしていきましょう。慣れないうちは、be+過去分詞で・・・などと言葉に詰まってしまうよりは、「誰が何をした」という文型に直してしまったほうが速く英語を出すことができますし、そのほうが英語的であるということです。